もちろん、首都のストックホルム抜きに語ることはできませんが、中世の町ウプサラ、可愛らしい街並みの港町シグトゥーナSigtuna 、その北にはダーラナDalarnaがあります。ダーラナは、スウェーデン人の心のふるさとと呼ばれるくらい、民族的な伝統が色濃く残っている手仕事の村。美しい湖と白樺林はまるでおとぎ話の世界です。スウェーデンのシンボルとしておなじみの“ダーラヘスト”はダーラナ地方の特産品です。ユネスコ遺産に登録されている大銅山地域のファールンFalunもあります。
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スウェーデンの中でも特に民族色が濃いダーラナ(Dalarna)地方は、伝統行事を見に行くのにぴったりの場所。
6月末の夏至祭には、あちこちで艶やかな刺繍の民族衣装を見かけるでしょう。赤ちゃんからお年寄りまで民族衣装で着飾り、白樺や野の花で飾り付けたメイポールの周りを踊ります。運が良ければ、ボートでシリアン湖に漕ぎ出す結婚式を見られるかも。
秋は、町を取り巻く森の恵みを楽しむ季節。鹿狩りも解禁に。
真っ白な雪に覆われた冬のダーラナは、さらに美しさが引きたちます。有名なお土産品のダーラヘスト、元々はこの冬の時期に手作りされていたそう。
春を目前にした3月には、世界最古のクロスカントリー大会ヴァーサロッペットが開催され、世界中からスキーヤーが参加します。
ストックホルムからの移動は、バスや列車が便利。
植物学者リンネや大聖堂で有名な、美しい大学町ウプサラ(Uppsala)。ストックホルムまで列車で40分程度と、通勤する人もいるほどの近さ。アーランダ空港からも、空港バスや列車で約40分。
シリアン湖を囲むようにレットヴィーク(Rättvik)、モーラ(Mora)、レークサンド(Leksand)などの美しい町がひしめくダーラナ(Dalarna)地方。ストックホルムからは列車やバスが便利。ストックホルム中央駅から高速列車に乗り、ボーレンゲ中央駅でローカル線に乗り換えれば、約三時間で到着。バスは、Swebus Express社が1日数本運行しています。